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​技術紹介

特許権の侵害にご注意ください。

 ・特許の侵害が認められた場合、製造の停止や損害賠償、刑事責任を課される場合があります。

 ・特許を侵害して製造された部品、またはその最終製品は輸出及び輸入に制限がかかる場合があります。

    部品例:モーターコア、ステータ、コミテーター、ヨーク、ケース、端子、ギヤ、ブラケットなどのプレス加工品

    最終製品例:モーター、自動車、電化製品など

​  高歩留まり順送トランスファー加工システム type1         

特許第7304906号:トランスファープレス化装置

 本加工システムは一般的な順送プレス加工機でコイル材から直接、高歩留まりな5列や6列などの多列でブランク材を加工し、トランスファープレス加工をする多品種・大量生産に適した順送トランスファープレス加工システムです。

 type1は多列ブランク加工部の加工安定性と高速化を追求したシステムです。

 従来からコイル材を幅方向に動かして千鳥抜きブランク加工をするトランスファーシステムはありましたが、コイル材を幅方向に動かすスペースが必要な為、多くても3列までが限界でした。

 本システムではコイル材は幅方向には動かさず、打ち抜き加工位置を制御して1個づつ多列抜き加工をするため、プレス機の偏芯荷重内で加工可能な列数までブランク加工が可能です。​

 一般的にトランスファープレス加工はブランク加工専用プレスでブランク材を加工し、専用のトランスファープレスで成型加工するため、歩留まりは良いが加工スピードが遅く、ブランク加工専用プレス機とトランスファー装置が付いた専用プレス機が必要であり、非常に高額な設備投資が発生します。また、ブランク加工の専任オペレーターや加工されたブランクの置き場などプレス加工されるまでの中間在庫が発生し、固定費や管理費上昇の要因になります。

 基本のシステムは順送プレス機なので、駆動伝達軸と制御信号線の切り離し、金型の交換だけでトランスファープレス加工から順送プレス加工への切り替えが短時間で可能です。その他、プレス設備の共用化、長時間連続運転による段取り回数の削減、ブランク加工専任オペレーターの削減、ブランク材の中間在庫レス、幅広コイル材の使用によるスリット代の削減等の多くの費用削減効果が見込めます。

 下記の加工システム概念図はコイル材からの加工に対応したシステム構成ですが、金型内で整列できない大きさや形状のブランクはプレス機外に設置したディスタック装置へ搬送し、整列してからトランスファー加工部へブランクを搬送して投入することが可能です。また、既設のブランキングプレスで加工したブランクをこのディスタック装置に直接投入することも可能です。

 加工できる製品は、モーターのコア、ステータ、ヨークやケース、ホーン等の絞り加工品、バスバー、ギヤ、ブレーキパットのバックプレート等の板鍛造品、材料価格の高いコミテータやステンレス部品、その他トランスファー装置で搬送できる加工形状であれば適用できる可能性があります。

​ 是非、導入をご検討ください。

加工システム概念図

順送トランスファー概念図1.JPG

動作説明

・多列ブランク加工部はブランクパンチ選択カムに選択されたブランキングパンチによりプレス機の1回の加工でブランクを1個加工する。

・レベラーフィーダーは間欠送り制御によりブランクの全列が加工された後に1回コイル材を送る間欠動作をする。

  (例:5列ブランク加工ならプレス機5回の動作後に1回コイル材を送る)

​ これにより、多列ブランク加工でもブランクの1個取り出しを実現し、トランスファー加工と同期して連続加工が可能となる。

・ブランク搬送装置は多列ブランク加工部からばらばらに排出されたブランクを1個づつ取り出せるように搬送整列する。

​・トランスファー装置がブランクを搬送し、トランスファー加工部でトランスファー加工をする。

メリット

・多列ブランク取り加工による歩留まり改善

・材料通し時、加工終了時の廃棄材の削減

・ブランク材の中間在庫削減

・順送プレス金型とトランスファープレス金型でプレス機共用による設備費の削減

・長時間連続運転によるコイル材の段取り回数の削減(1列と比較し、列数倍の長時間連続加工が可能)

・ブランキングプレス機専任オペレーターの削減

・コイル材スリット加工費の削減(材料幅による)

​・ブランク材の直接投入も可能

デメリット

・専用の制御装置の設置による初期投資増加

・専用金型による金型費増加

・多列数は専用ブランキングプレスに劣る場合がある(偏芯荷重能力による)

​参考:歩留まり率、ブランク単価の比較

​歩留まりは3列まで向上率が高いので、3列以上にすることをお勧めします。

​ 注:加工可能な列数は加工荷重、偏芯荷重能力、フィーダー能力等によります。

表1.JPG
ブランク単価比較2.JPG

算出条件

 ・材質SPCC 板厚1.6mm

 ・ブランク形状Φ100mm

 ・鋼材価格140円/kg

 ・単価に屑費含まず

  高歩留まり順送トランスファー加工システム type2      

特許第7162999号:トランスファープレス化装置

 type2は​小型ユニット化した一対のパンチとダイのユニットをボールねじとサーボモーターで駆動することで、フィーダーの間欠送り制御と合わせて5列や6列の多列ブランク加工を可能にし、小型の順送プレス機への搭載を可能にしたシステムです。

 パンチとダイの位置決めに時間がかかるため、type1と比較して加工速度は低下しますが、パンチとダイが一対のユニットであるためメンテナンスは容易になります。

​ また、パンチとダイに回転機構を内蔵することで、スキュー角を付けた回転積層が可能です。高価な電磁鋼板を多列で高歩留まりに加工でき、板厚偏差も軽減できるので、EV用モーターに使用する大径のステータの生産にも最適です。

加工システム概念図

側面図.JPG
多列ブランク加工部構造.JPG

 ノックアウト、ダイクッション装置             

特許第7395779号:金型装置

​ 絞り加工では、しわの抑制に強力なダイクッションが必要です。しかし、順送プレス機や順送金型では設置するスペースが限られ、強力な圧力を得られるコイルスプリングやガススプリングの設置が容易ではありません。

 本装置は圧力の伝達方向をラックピニオン機構を使用して変更し、金型内の空きスペースに強力なコイルスプリングやガススプリングの設置を可能とします。

また、歯数の異なるピニオンギアを組み合わせることにより伝達比の変更が可能なので、コイルスプリングやガススプリングの圧縮速度を低くし、コイルスプリングの折損やガススプリングのシール破損を防ぎ、寿命を延ばすことが可能です。

​ 本装置に使用する圧力発生部品は金型の外からアクセスし易い金型の空きスペースにユニットで設置できるため、交換が容易でメンテナンス性に優れます。

現在、説明資料を準備中です。

  プレス加工油塗布機                   

特許第7154726号:プレス加工油塗布機

 一般にプレス加工油の塗布はスプレーやフェルトロール、滴下が用いられます。しかしこれらは加工油の付着が均一になり難く偏りが発生するため、金型の焼き付きや加工油の消費量の増加、加工油の飛散による作業環境の悪化などの問題が発生します。

 独自に開発したプレス加工油塗布機は発想を変え、最初に加工油を液状のまま材料に過大に付着させたのちに、上下から挟むロールで余分な油を除去することで材料全体に均一な加工油膜を作ることができます。また、スプレーのように加工油を吹かないので加工油の飛散を防げます。余分に付着した加工油はロール下部のボックスに回収されて再使用するので加工油使用量の削減にもなります。

 ローラーの加圧調整やローラー本数の変更で油膜厚さの調整が可能です。また、ローラーに溝や窪みを加工することでも加工油の量や塗布位置を調整することが可能です。

 低粘度の加工油から、塗布し難い順送板鍛造用の超高粘度の加工油まで幅広く対応します。

オイル塗布概念図1.JPG

概念図

メリット

・均一な加工油の塗布

・加工油の飛散による作業環境悪化の抑制

・加工油使用量の削減

・下死点精度の向上

・焼き付きの抑制

・超高粘度加工油の均一塗布

・加工油塗布位置の最適化

​  SOLIDWORKS用 ソフトウェア                           

注意:SOLIDWORKS社とのライセンス契約に抵触するため、ソフトウェアの販売計画を中止しています。

   現在、販売許可の取得を計画中です。

◆ 順送プレス加工用レイアウト設計ソフト

progressive layout sample.JPG

SOLIDWORKS上で順送加工レイアウトや歩留まりの検討が可能な低価格の順送加工レイアウト設計ソフトです。

金型設計者が必要な機能だけに特化して開発しました。

穴あけ、バーリング、切断、曲げ、つぶし、しごき等のほとんどの加工と2列や3列の複数列のレイアウトに対応します。

1ライセンス10万円前後での販売を予定しています。

参考動画

注意:動画は開発中のものです。

​   動画は2倍速で再生しています。

​   動画撮影の都合上、操作パネルが映っていない場合があります。

   機能、操作方法は変更になる場合があります。

◆ インボリュートギヤスケッチ作成ソフト

Solidworksのスケッチにインボリュートギヤを作図するソフトです。

転移歯車に対応しています。

インボリュート軌跡のスプライン点数に制限はありませんので、滑らかで正確な軌跡を作図できます。

歯先円、歯底円の変更が可能です。

gear.JPG
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